強い西陽による映色。これまでで一番綺麗に黄金色が出たなぁと内心喜んでいたら、金色の蝶が舞い降りてきた。
まるで確かめるように龍の上を歩いていく蝶。この作品は失敗が続いていたので、祝福に来てくれたんだね、ありがとう。
それにしても不思議。完全に映色(この色が出せなくて苦心していた)と一致してる。
前回のbutterfly effectは祝詞中なので撮影出来なかったけど、今回はスマホを撮りに行く間も待っていてくれたし、近づいてもまったく逃げない。絵を踏まないように気を遣って歩いているようにも見える。
わざと自分を撮らせて、他の人にもなにかを伝えようとしてるような気配。そう、蝶がなにか表現(演舞)をしているかのように思えた。
虫の知らせは迷信ではない。人と自然は神秘の力で繋がっていて、全ての色彩や形象(イマージュ)は自然の中から現れる。
『認識の主体と客体は固定したものではなく、相互に交換できるものである。これは認識の対象が、人であっても自然であっても同じである』
『自然との触れ合いをとおして人間が自己理解に至るばかりでない。自然もまた、人間によって自己を理解するのである』
「ノヴァーリスと神秘主義思想」より