川面に揺れる光の粒を見ていると、まるで自分を内側から眺めているような気持ちになる。
同時に内側から宇宙全体に意識が広がっていくような、不思議な気持ちにもなる。まるで降りてくると同時に浮上する精神の光。その小さな輝きの一瞬は、やがて大きな渦を描き、見えない世界から聖霊を呼び起こす。この光が見える場所を「この世の果て」と呼んでいる。
この世の果ては特定の場所を持たない。あえて言うとしたら自分の内奥。だから外側に探しても見つからない。自分探しをして旅に出ても、見つからないように。
でも見えない世界にピントを合わせていると、やがて向こうからそれは現れる。目を閉じて近づくように心を開いて、内から外を見上げるときはじめて、見えていなかった世界が見えてくる。
この世の果ては世界の終わりではなく、新しい宇宙への扉。
明滅を繰り返しては揺れ動き、螺旋(無限)を描いて宇宙の夜を浮遊する光とは、星屑から生まれた魂の破片。その光を拾い集めていれば、自分が創造主であることを思い出す。
この世の果てが見えたなら、自分が見たい世界を創ればよい。