2024年7月19日、陽射しに強いエネルギーを感じたので映色実験をはじめた。水晶や無意識の海、双龍、butterfly effect、一通り試してみたが、他の全ての作品はうまく映色してくれないのに、この世の果てだけは息を飲むような虹色が出てくる。なにかあるなと感じて実験を重ねていた。
そして7月21日、この世の果てから凄まじいエネルギーが流れてきた。あきらかに今までとは違う。
2024年7月21日は山羊座の満月。かつてアメリカ先住民は、雄鹿の象徴である角が生え変わる時期にちなんで「バックムーン(牡鹿月)」と呼んでいたらしい。
「生まれ変わり」「復活のパワー」が秘められているという。
まったく知らなかったが、そう教えてもらった。いつもそうだが、後から教えてもらってハッとする。
自分は1月生まれの山羊座、そしてまさに今、画集の出版と展示を控えていて、家には白い角を持つ雄鹿(牡鹿)の絵で溢れている。
展示は自分にとっては個展というより儀式のようなもので、山から生まれた精霊を海に帰すセレモニーの意味がある(だから海に近いギャラリーを選んだ)。本の編集に時間がかかっていたのと、猛暑というのを考慮して9月にずらしたけど、最初はちょうど今くらいの時期に展示したいなと思っていた。
そしてこの精霊の森シリーズの最期に現れたイマージュが、この世の果て、the end of the world。これはまったく想定していなかった展開なので、自分でも不思議だった。洞窟に眠る白い狼が、夢の中から白い光の玉を送ってきた。夜空に浮かぶ星のような球体、それは同時に、川面に煌めく太陽の光だった。昼と夜は時間(人間)という糸で繋がっている。
山から海を繋ぐ、川。その川面に映る太陽の光。すべてが点と線で繋がって、精霊は輪廻していく。
個人的には、今年と来年は節目の年という予感がある。それが個人的なものなのか、世界全体のことなのか、自分ではわからない。ただ言えるのは、バックムーン(牡鹿月)から送られてきたこの精霊の光には、復活のパワーが秘められている。
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