カラヴァッジョ(Michelangelo Merisi da Caravaggio)の「聖マタイの召命」。ユダヤの人々から税を徴収する取税人マタイに向かって、イエスがついて来なさい、と声をかけるシーンを描いた傑作。 最近になって画面左端のうなだれる男が聖マタイであると位置付けられてきたけど、それまでは自分に指を向けている髭を生やした初老の男だと言われていて、そのように説明され、信じられてきた。いまもなお、初老の男だと疑ってやまない人たちが大勢いて、この絵を飾っている教会の神父さんも、いまだ理解を崩していない。でもこの絵画の生命線である、召命するキリストの目と指の先が、初老の人を通り過ぎているのはなぜだろうか。
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