外から入ってくるような隙間はないので、大根(精霊)の葉についていた青虫が、自然に羽化したのだろう。まるで生まれたばかりの妖精のような、小さくてもキラキラした風景がそこにあった。
それから用事を済ませて帰宅すると、また洗濯場に紋白蝶が。今朝は確かに一匹しかいなかったから、もう一匹青虫がいて留守中に羽化したか、成虫が隠れていたのだろう。どちらにしても不思議なタイミングで、なにか意味のあることのように思えてくる。
ここ最近は、憑かれたように蓮の花を見に行っている。雨が降るのでスケッチもできない。摘んで持って帰りたい衝動をグッとこらえて、落ちた花びらだけを拾って帰る。蝶は散る花に似ている。きっと花の精霊だろう。蓮の花の構造は、曼荼羅によく似ている。曼荼羅から飛び出して、蝶に生まれ変わった花びらは、きっとなにかを伝えようとしている、神の化身なのだろう。
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