2019/03/20

無為自然

あまりにも天気がよかったので、そのへんをぶらぶら。誰もいない、名前もない野原や河原を、ただぼんやり歩いているだけなのに、宇宙の全てが今ここにあるような気がして、気力が漲っている。無為自然の道とはこのことか。

せっかくなので、屋根に干した布団の上で昼寝した。山に引っ越してすぐの頃も、こうやって屋根の上で寝転んで、いつまでも満天の星空を見上げてたっけ。『人と比べるな、孤独を怖れるな、私たちが守るから、ただ自分の信じる道を歩め』太陽や星々、森や川の流れから、いつも励まされてるような気がした。

眼に見えている世界が、全てではなかった。ウグイスの声で目覚めて、夜はフクロウの声を聞いた。美は霊界の門であり、音は内面への旅だった。内なる声に耳をすませば、眼に見えていない宇宙にも繋がった。人間はなにも知らない。そこから旅に出れば、すべては前兆であり、予感だった。




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