カムイが制作中に、足下にふっと 来て、渦のようにくるくる回って 、ストンと丸くなって、そのまま 眠ることがよくある。場所によっ てはとても作業がしづらいのだけ ど、一連のその様子が妙に腑に落 ちるというのか、はじめからそこ にいたような、運命的な安定感が あって、ブラックホールのような その黒い影を、動かすことができ ない。
腑に落ちるというのは、からだの なかで同時性が起こってるのだと 思う。なんとなく、はっきりした 理由がなくても、外側と内側がシ ンクロしていると、腑に落ちる。 きっと人間なんて眼中にないよう な、宇宙の時間に波長が合うと、 共時性(同時性)が起こるのだと 思う。川の音、春の陽射し、小鳥 の声。フレームの外にある自然の 営みや事物が、グラデーションを 整えている。
風に舞う花びらを数えるように、 はじめからそこにあったような、 なんとも言えない気持ちを拾い集 めると、一枚の絵ができるのだろ う。
腑に落ちるというのは、からだの
風に舞う花びらを数えるように、
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