マカタマノ
アマノミナカヌシ
タカムスヒ
カムミムスヒ
ミスマルノタマ
金鳥山(カタカムナの森)のヤマモモの木を描いたあと、なにか足りないような気がして、何日も絵を見つめ続けていた。当初は光の玉のようなものを全体に描いていた。いま思うと、あれは木漏れ陽というより、ミスマルノタマ(高次元に繋がるときに現れる不思議な球体)だったのだろうと思う。
このままでもよかったのだけど、ストンと絵の底が抜けて、地下に暗黒が現れた。こうなると絵は描き手を置いて、独り歩きしてしまう。ヤマモモは門番のように此方と彼方の狭間に立ち、暗黒ではふたつの銀河が渦巻いた。
唄の内容も造化三神も、すべて後から教えてもらったことだ。絵はたしかに本人が描いているのだけど、同時に描かされている。ヤマモモの木は直感の回路を通して、見えない世界の質感を伝えようとしている。
古事記もカタカムナ文明も詳しくはないけど、あの場所で感じた不思議な力のことだけはわかる。それは知識ではなく実感、頭だけではなく全身で感じたこと。そのリアリティが回路を繋ぎ、創造力に働きかけて予感を与える。スパイラルを描いた霊感が、実在するこの世界にシンクロニシティの火花を散らす。
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