2023/01/17

魂のコード

あなたが望むものはなんですか?(←link)と聞かれても、若い頃は洗脳を受けた状態なので、自分がほんとうにやりたいことや、望んでいることなんて、なかなか自覚できるものではないんだよね。

世間の目を気にして、無理に夢を描かなくていいんだよ。でも行動はした方がいい。なんとなくこっちかなという路を何度も選んで、恥をかいたり、悩んだり、間違えたり、迷ったりしているうちに、いつか自分の魂と出逢える。大切なのは成功することではなく、幸せになること。

自分は憧れていた土地に住んでみたり、憧れていた人に会ってみたり、憧れていた仕事に触れてみたりするうちに、どんどん幻想が壊れて、絶望していった。

はっきりとした夢も希望もなく、ビジョンも見えなかった。それでも描くことだけはやめなかった。すると使命が降りてくるんだよね。絶望の先に、ほんとうの光がある。

どん底にいても、どうやったら売れるかより、いい絵を描くことしか考えてなかった。路上で絵を売っていたとき、古いカメラを首にぶら下げた、写真家らしき老人が目の前に現れて『君の絵は他の人とはなにかが違う』と言ってカメラを構えて、接写で絵を撮り、野風のように去っていった。そのなにかに、救われたような気がした。

そのなにかに導かれるように、都会の喧騒を離れ、山に登り、森に入り、自然を描くようになったのは、人の世に絶望して世捨て人のようになっていた自分にとっては、好都合だった。人の世よりもはるかに広大な世界があるという実感と心の静寂は、汚れていた魂を洗い清めてくれた。

魂っていうのは、この世に生まれてから死ぬまで、ずっとそばにいる一番大切なもの。でも次第に歪められて、離れてしまう。抜け殻のようになる前に、自分の魂を自分の身体に取り戻すこと。自分がほんとうに望んでいることややりたいことは、その魂に書いてある。

そのコードを読めるようになれば、宇宙のコードにも繋がる。そうすれば、あなたがほんとうに望んでいることなら、宇宙全体が協力して、サポートしてくれるようになる。

成功しなくても、好きなことをやりなさい。(←link)