2023/02/18

神鹿


何年も前に描いた森の中から、神鹿(霊力を持つ鹿)が出現している。



絵を壊さないように、けして自分を介入させず、静寂に身を潜めて、諦めずに待ち続けていると、彼らはその沈黙に答えるように、向こうから現れる。




神を遮っている唯一の壁が、時間。その時を超えると、存在が降りてきて、自身を表現してくれる。見つめるとは尽くすこと。待つことは信じること。私が森のなかにいるのではなく、私のなかに森がある。





「向こうから来る」という感覚は、真理が霊眼を開くために、魂の方に近寄っている気配であり、高次元からの足音。




それはある人には短期間で、ある人には長期間を経て、その人の魂に呼応した完璧なタイミングで降りてくる。忍耐と持続力を持ち、諦めずに、強く待ち望んでいた者が、それを恩寵として体験することができる。